ノートアプリ乗り換え前にこれだけは!データ消失を防ぐバックアップの超基本
ノートアプリの乗り換えをご検討されている皆様、こんにちは。
新しいノートアプリで快適にメモを取り始める前に、一つだけ、とても大切な準備があります。それは、今使っているノートアプリの「データ」を守るための準備です。
データ移行、乗り換えと聞くと、「難しそう」「失敗したらどうしよう」と不安に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。特に、大切なメモやアイディアが詰まったノートのデータが消えてしまうのではないか、という心配は大きいことと思います。
ご安心ください。データ移行を安全に進めるために、まず最初に行うべき「バックアップ」について、専門的な言葉を使わずに、一つずつ丁寧にご説明します。バックアップの基本的な考え方と、具体的な手順を知っておけば、データ移行の不安を大きく減らすことができます。
なぜバックアップが必要なのでしょうか?
バックアップとは、簡単に言うと、大切なデータの「控え(コピー)」を作っておくことです。
なぜ、この控えが必要なのでしょうか。
それは、データ移行の途中で予期せぬ問題が起きる可能性があるからです。例えば、
- 操作を間違えてしまった
- アプリやパソコンの調子が悪くなってしまった
- 通信状況が悪かった
このようなことが原因で、残念ながらデータが失われてしまう可能性もゼロではありません。
もし、データの控え(バックアップ)を事前に取っておけば、万が一、データが消えてしまった場合でも、控えからデータを元に戻すことができます。これを「復元」といいます。
バックアップは、例えるなら、旅行に出かける前に自宅の鍵を信頼できる人に預けておくようなものです。もし旅行先で鍵をなくしても、預けておいた鍵で家に入ることができます。ノートアプリのバックアップは、大切なノートの「控えの鍵」のようなものだと考えてください。
バックアップとは具体的に何をするのか
ノートアプリのバックアップは、今お使いのアプリに保存されているノートのデータを別の場所にコピーして保存する作業です。
多くの場合、ノートアプリにはこのバックアップ(データの書き出し、エクスポートと呼ばれることもあります)を行う機能が備わっています。この機能を使って、ノートのデータをファイルとして取り出すのです。
取り出したファイルは、後で必要になったときに、別のアプリで読み込んだり(データの読み込み、インポートと呼ばれることもあります)、もしもの時のために元のアプリに戻したりするために使います。
バックアップの方法:主なパターンを知る
ノートアプリによって、バックアップの方法は少しずつ異なりますが、大きく分けていくつかのパターンがあります。
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アプリの機能を使う: 多くのノートアプリには、「エクスポート」や「バックアップ」といった名前の機能があります。この機能を使って、ノートのデータを特定のファイル形式(例: テキストファイル、PDFファイル、専用のデータファイルなど)でパソコンやスマートフォンのストレージに書き出すことができます。 具体的な操作例: アプリの設定メニューの中に「エクスポート」や「バックアップ」という項目を探してみましょう。そこで「全てのノートをエクスポート」のような選択肢を選び、保存場所を指定します。 この方法は、アプリが公式に提供しているため、比較的安心して行えますが、書き出せる形式や内容(添付ファイルが含まれるかなど)はアプリによって異なります。
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同期機能を利用する: EvernoteやOneNoteのように、ノートをインターネット上のサービスと「同期」しているアプリの場合、データは常にインターネット上に保存されています。これは一種のバックアップと言えますが、アプリ側のサービスに依存します。より確実なのは、上記1のように、ご自身の管理できる場所にデータを書き出すことです。
今回の記事では、特に「アプリの機能を使ってデータをファイルとして書き出す方法(エクスポート)」を、ご自身で手元に控えを置いておく方法として推奨します。この方法であれば、インターネット上のサービスに何か問題が起きた場合でも、ご自身のデータは安全に保たれます。
どこにバックアップを保存するべきか?
バックアップしたデータファイルは、失くさないように安全な場所に保存する必要があります。いくつかの選択肢があります。
- お使いのパソコンやスマートフォンのストレージ: 一番手軽な方法です。ただし、機器自体が故障したり失われたりすると、バックアップも失われてしまうリスクがあります。
- 外部ストレージ(USBメモリ、外付けハードディスクなど): パソコンなどとは別の機器に保存するため、機器の故障リスクを分散できます。物理的に管理するため、紛失には注意が必要です。
- クラウドストレージ(Google Drive, Dropbox, iCloud Driveなど): インターネット経由でデータを保存できるサービスです。どこからでもアクセスできて便利ですが、サービスの提供終了やアカウントの問題には注意が必要です。
おすすめは、複数の場所にバックアップを保存しておくことです。例えば、パソコンとクラウドストレージの両方に保存しておけば、どちらか一方に問題が起きても、もう一方から復元できます。
バックアップからの「復元」とは?
バックアップの目的は、万が一の時に元の状態に戻せるようにすることです。これを「復元」と言います。
もしデータが失われてしまった場合は、バックアップしておいたファイルを、元のノートアプリや、あるいは新しいノートアプリで読み込むことで、データを回復させます。
新しいノートアプリへの移行を考えている場合は、今お使いのノートアプリからデータを「エクスポート」(書き出し)し、新しいノートアプリでそのデータを「インポート」(読み込み)するという流れになります。この際、エクスポートしたファイルが、もしもの時の「バックアップ」の役割も兼ねることになります。
バックアップ時の大切な注意点
バックアップを行う際に、失敗しないための注意点がいくつかあります。
- 全てのノートがバックアップされているか確認する: アプリによっては、特定のノートだけしかエクスポートできない場合や、添付ファイルが含まれない場合があります。バックアップ機能の説明をよく読み、大切なデータが漏れていないか確認しましょう。
- バックアップが成功したか確認する: エクスポートが完了した際に、エラーメッセージが出ていないか、指定した場所にファイルが作成されているかを確認しましょう。作成されたファイルを一度開いてみて、データが正しく入っているか確認できるとより安心です(ファイル形式によっては開けない場合もあります)。
- 定期的にバックアップを取る習慣をつける: ノートは日々増えていきます。データ移行直前だけでなく、日頃から定期的にバックアップを取る習慣をつけておくと、万が一の際も最新のデータで復元できます。
- ファイル名と保存場所を控えておく: バックアップファイルの名前や、どこに保存したかを忘れないようにメモしておきましょう。
まとめ:バックアップはデータ移行の最初の一歩
ノートアプリの乗り換えを成功させるための、最も基本的で重要な準備が「バックアップ」です。
データ移行は、少しの手間と準備で、安全かつスムーズに行うことができます。まずは、今お使いのノートアプリのバックアップ機能を試してみてください。
バックアップという「控え」があることで、データ消失の不安から解放され、安心して次のステップ、つまり新しいノートアプリへのデータ移行作業に進むことができます。
この記事が、皆様のノートアプリ乗り換えにおける不安を少しでも和らげ、安全なデータ移行の第一歩を踏み出すためのお役に立てれば幸いです。